乳がんの治療について

乳がん

ご訪問ありがとうございます。

乳がんについていろんな本を読み

検索しまくりのはてまとめをしました

私みたいなおバカな体験をしないようにしてくださいね

このブログを読むときっと

健康に気を配るでしょう

身体をいたわるでしょう

勇気が湧くでしょう

笑えるでしょう

考えさせられるでしょう

無償の愛を知るでしょう

このブログでわかることは

なにより “健康が1番” だと

私の乳がん治療は。。。 

HER2タイプのステー4。転移があるので手術はなし。抗がん剤と分子標的薬で回数は決まっていなくて「少しでも長く治療していくようにしましょう」という方針です。詳細は最後へチェックリストを使って載せておきますのでよかったらどうぞ。

少しでも異変を感じたらまず受診でも検診でもするべきです。怖いけど。私のように後悔しますよ。しつこいようですが、毎回、訴えていきますね。まあ、私みたいな人はいないと思いますけどね。

前回までは、検査の流れを知りました。生検・病理検査をしてがんの性格を調べることもでき今回は、手術のことや治療のことをみていきます。そもそも乳がんのタイプに種類があったとは知りもしませんでした。無知すぎですね。

では、復習もかねて基礎知識からみていきましょう。

 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター

がんの先進医療|蕗書房

より引用してまとめています。

乳がんの状態を理解するための基礎知識

・乳がんの状態(がんの性格や進行度)と、患者さんの希望する治療方針によって、治療方法を検討す  る 個別化治療が行われている。

・本当に納得できる治療を受けるには、患者さんが、治療法の考え方やご自身のがんの状態について理解することも大切。

乳がんの治療では、個別化治療が進んでいます。乳がんという同じ病気であっても、どの患者さんにも同じ治療が行われるわけではありません。検査によって1人1人の患者さんの「がんの性格」や「がんの進行度」をよく調べて<総合的に>判断することによって、予め治療効果の判定や打つべき手を推測できるので、それらと患者さんの希望する治療方針を考慮して、それぞれの患者さんに適した治療が行われるようになっているのです。

患者さんが本当に納得できる治療を受けるためには、治療法の大きな流れと判断ポイント、ご自身の体の状態について、しっかり理解しておくことが大切です。その上で、ご自身がこれからどのように生きたいかを考え、医師とより良いコミュニケーションをはかりながら、治療法を選んでください。

受診の前後に、次のようなチェックリストを用意して記録して行くと、現状の把握や今後の治療法の検討に便利です。

乳がんの治療では、個別化治療が進んでいます。乳がんという同じ病気であっても、どの患者さんにも同じ治療が行われるわけではありません。検査によって1人1人の患者さんの「がんの性格」や「がんの進行度」をよく調べて<総合的に>判断することによって、予め治療効果の判定や打つべき手を推測できるので、それらと患者さんの希望する治療方針を考慮して、それぞれの患者さんに適した治療が行われるようになっているのです。

患者さんが本当に納得できる治療を受けるためには、治療法の大きな流れと判断ポイント、ご自身の体の状態について、しっかり理解しておくことが大切です。その上で、ご自身がこれからどのように生きたいかを考え、医師とより良いコミュニケーションをはかりながら、治療法を選んでください。

受診の前後に、次のようなチェックリストを用意して記録して行くと、現状の把握や今後の治療法の検討に便利です。

チェックリスト

    チェックリスト
チェック項目 それを知る異議
部位 基本的な治療方法(手術の有無、手術の手法、補助療法の有無など)を選択するための参考情報として。
見た目(皮膚変化・発赤・潰瘍・えくぼ症状の有無)  〃
乳頭までの距離   〃
組織型(非浸潤がん/浸潤がん:通常型・特殊型)   〃
大きさ(cm)(全体/浸潤径) 進行度(ステージ)を把握し、基本的な治療方法(手術の有無、手術の手法、補助療法の有無など)を選択するための参考情報として。
臓器転移の有無   〃
リンパ節転移の有無
(センチネルリンパ節)(0、1~3、4~9、10以上)
   〃
拡がり(乳腺-脂肪-皮膚、筋膜-胸壁) がんが周囲組織のどこまで広がっているかを測る指標として。
リンパ管侵襲(ly0、ly+、ly++、ly+++)
(切除したがん組織の中に含まれるリンパ管の中に、がん細胞が入り込んでいること)
  〃
脈管侵襲(V0、V+、V++、V+++)
(がん周囲の血管やリンパ管の中にがん細胞がみられること)
病理検査で脈管侵襲が確認されると、転移・再発する危険性が高くなるので。
ホルモン受容体
ER(エストロゲン受容体)(陽性、陰性)
PGR(プロゲステロン受容体)(陽性、陰性)
サブタイプ分類をし、治療に使う薬剤を選択するための情報として。
HER2(0、1+、2+、3+)
(がん細胞表面の遺伝子で、これが発現しているかいないかで、タイプ分けされる)
   〃
核異型度(グレード1、2、3)
(グレード1、2、3)
がんの悪性度を知り、治療法を選択するための参考情報として。
行なった検査とその結果
(マンモグラフィー、エコー、細胞診、針生検、CT、MRI、血液検査、骨粗鬆症(DEXA)など)
治療の参考情報として。
行なった治療
(手術、化学療法、放射線療法、ホルモン療法など)
  〃
引用元を基本に作成しました。見にくくて申し訳ありません。

 乳がんの性格

がんの性格を知るために、針生検で採取した組織を調べます。その結果から、サブタイプ分類により、5つのタイプに分かれます。

HER2(注1) 増殖能(注2) ホルモン受容体(注1)
(エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体)
ホルモン受容体(注1)
(エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体)
 /  / 陽性 陰性
陰性 低い ルミナールA トリプルネガティブ
陰性 高い ルミナールB(HER2陰性) トリプルネガティブ
陽性 問わず ルミナールB(HER2陽性) HER2タイプ
引用元を基本に作成しました。見にくくて申し訳ありません。

注1)ホルモン受容体

乳がんの中には、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の刺激が加わることで増殖するタイプがある。このタイプの乳がん細胞は、エストロゲンやプロゲステロンと結合するための受容体を持つ。これらの受容体がある場合に、エストロゲン受容体陽性(ER+)、プロゲステロン受容体陽性(PR+)と判定される。このどちらか、あるいは両方が陽性の場合に、ホルモン受容体陽性という。ホルモン受容体陽性の乳がんは、ホルモン療法の対象となる。

注2)増殖能

がん細胞が増殖する能力。 増殖能が高いと、がんが進行しやすいと考えられる。
がんの増殖能の程度を表す腫瘍マーカーが、Ki67。

注3)HER2

がん細胞の表面に存在する遺伝子で、増殖因子の一種とされる。
乳がんには、細胞の表面にこの遺伝子が発現しているタイプと、発現していないタイプがある。発現しているタイプの治療には、その働きを抑制する「抗HER2薬」が効果を発揮する。抗HER2薬には、トラスツズマブ、ラパチニブ、ペルツズマブがある。

さらに、組織を顕微鏡で観察する病理検査で、「核異型度」というがん組織の〝顔つき〟を調べ、悪性度をグレード1~3の3段階で判定します。

 乳がんの進行度

乳がんがどのくらい進行しているかは、「しこりの大きさ」「リンパ節転移の有無と広がり」「遠隔転移(他の臓器への転移)の有無」によって判断します。病期(ステージ)は、これらの状況から分類されたものです。ただし、がんの状態は、がんの性格などもあわせて、総合的に考えるのが基本です。

病期0
(ステージ0)




非浸潤がん:乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもの
(パジェット病を含む)
非浸潤がん:乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもの
(パジェット病を含む)
病期1
(ステージI)
しこり:2cm以下 リンパ節に転移がない
病期2
(ステージII)
A しこり:2cm以下 腋窩(えきか)リンパ節(わきの下のリンパ節)に転移がある
病期2
(ステージII)
A しこり:2.1~5cm リンパ節に転移がない
病期2
(ステージII)
B しこり:2.1~5cm 腋窩リンパ節に転移がある
病期2
(ステージII)
B しこり:5.1cm以上 リンパ節に転移がない
病期3
(ステージIII)
A しこり:5.1cm以上 腋窩リンパ節に転移がある
病期3
(ステージIII)
A しこりの大きさを問わない 腋窩リンパ節転移が強い、または腋窩リンパ節転移を認めず、胸骨傍リンパ節に転移がある
病期3
(ステージIII)
B しこりの大きさを問わない 皮膚や胸壁に浸潤がある
病期3
(ステージIII)

C しこりの大きさを問わない 鎖骨下リンパ節や鎖骨上リンパ節に転移が広がっているもの
病期4
(ステージIV)
しこりの大きさを問わない 乳房から離れたところに転移しているもの
引用元を基本に作成しました。見にくくて申し訳ありません。

がんの先進医療|蕗書房 (gan-senshiniryo.jp)

ここからは 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター

 乳がん 治療

乳がんの治療法には、主に手術、放射線治療、薬物療法があり、手術によってがんを取りきることが基本となります。手術後の病理検査によって、術後の治療計画を検討します。がんの状態によっては、術前薬物療法(手術の前に行う薬物療法)を行うこともあります。図6は乳がんの治療の大まかな流れです。

図6 乳がんの治療の流れ

※病期(がんの進行の程度)による治療の選択については、図7をご参照ください。

治療法

ここからがんの先進医療

乳がんの再発

  • 手術をした側の乳房やその周囲だけに再発することを「局所再発」、そこから離れた部位にも再発することを「転移(遠隔転移)」と呼ぶ。

再発とは、目にみえないくらい小さながん細胞が、乳がんと診断された最初の時点から体のどこかに潜んでいて、検査や治療などをくぐり抜けて、後になって出てくるものです。

元々がんがあった乳房やその周辺に発生するのが「局所再発」、乳房から離れた部位(骨や肺など)に発生するのが「遠隔転移」です。

遠隔転移した場合、その部位だけでなく、他の部位にもまだ見えない小さながんが転移している可能性が高いと考えられます。これらの小さな病巣の芽をすべて摘むのは大変難しいため、検査で早期に発見して治療しても、症状が発現してから治療を開始しても、その後の生存率はあまり変わりません。

局所再発は、遠隔転移がなければ、残った乳腺を全摘することで再び根治が可能です。

乳がんの治療

  • 遠隔転移(他の臓器への転移)がない場合は治癒を目指した治療、遠隔転移がある場合は悪化させないことを目指した治療が行われる。
  • その上で、具体的にどのような治療をするかは、「患者さんが今後どう生きたいかの治療方針」を考慮して選ぶ。
  • 乳がんは治療法が多く、新薬の開発スピードも非常に速いので、生存期間を引き延ばしてご自身に合う治療が出るのを待つ努力には、大きな意味がある。

治療法を決めるためには、その前に治療方針を考える必要があります。「がんの状態から選択可能な医学上の治療(方針)」はある程度決まっていますが、「患者さんが今後どう生きたいかの治療方針」は、患者さん次第です。

治療の多くは後戻りできません。多くのがんは数週間の違いで大きく結果は変わらないので、闇雲に治療を急ぐよりも、しっかり病状を把握して、情報を集め、よく考えて治療方針を決めることが大事です。

医師と相談しながら、適した治療法を選び出し、それぞれの治療法の効果とリスクをしっかり理解して、最も納得の行く治療法を決めてください。

乳がんの治療は、その目的によって、次のように大きく2つに分けられます。

A. 遠隔転移がない場合の治療

1つは遠隔転移(他の臓器への転移)がない患者さんの治療です。この場合には、がんを完全に治すことを目的に、根治的な治療が行われます。乳がんの治癒を目指すためには、基本的には手術が必要になります。また、手術後の再発を防ぐ目的で、薬物治療や放射線治療が加えられる場合もあります。

B. 遠隔転移がある場合の治療

もう1つは、遠隔転移がある患者さんの治療です。この場合には、治癒を目指すのではなく、悪化させないことを目指した治療が行われます。手術後に再発して遠隔転移した場合も、このような治療になります。

薬物治療が中心ですが、できるだけQOL(生活の質)を低下させないようにし、副作用の軽い治療から行うようにします。

乳がんは、遠隔転移がある場合でも、適切な治療をすることで生存期間が数年~数十年単位で延び得るので、延命の意義が高いがん種です。治療法も多く、新薬の開発も非常に速くて次々出ています。今完治できなくても、効く薬がすぐに出るかもしれないので、生存期間を引き延ばす努力には、大きな意味があります。

もし進行した状態であってもあきらめないで、医師と充分なコミュニケーションを取りながら、がんに立ち向かってください。

遠隔転移がない乳がんの治療 

手術

  • 乳房を一部切除する「乳房温存術」と、乳房全体を切除する「乳房切除術」がある。
  • 乳房を切除した後で再建する「乳房再建術」では、人工物を入れるインプラント再建が主流である。
  • 「自分にとって最も重要なことは何か」をよく考えた上で、それに沿った手術方法を選ぶことが大切。

完全に治すことを目指すために、基本的に手術が行われます。手術には、次のようにいろいろな方法があります。がんの大きさや周囲への広がり、さらに治療後の見た目も考えて、患者さんが何を重要視しているかを考慮しながら、手術法を選択することになります。

乳がんの手術は、大きく「乳房温存術」と「乳房切除術」に分けられます。乳房を切除した後、乳房を再建する「乳房再建術」も行われるようになっています。

乳房再建には、自分の体の組織(腹部や背中の皮膚・脂肪・筋肉)を使う「自家再建」と、人工物を利用する「インプラント再建」があります。自家再建だけでなく、インプラント再建も、最近保険適用になりました。
リンパ節への転移がある場合には、手術時に「腋下廓清」(えきかかくせい)が行われます。

自分にとって何が最も重要なのか(ふくらみの形にこだわりたい、変形してもいいから自分の臓器を残したい、手術の時間やお金が最優先など)について、その理由とともに突き詰めて考えてみてください。その答えを医師に伝えて、手術方針を決めることが大切です。

種類名 内容 向いている人
乳房温存術
(部分切除)
・がんと共に乳房の一部だけを切除し、乳房を残す手術。手術後、再発を防ぐために、残した乳房に対して放射線療法を行う。
・乳房を一部切除するため、どうしても乳房の変形が起こる。
・あまり大きくなく、多発や乳管の中を進展していない場合です。
・変形しても自分の乳房を残したい場合。

乳房切除術
(全摘出)
・がんを含めて乳房を切除する手術。(標準的な手術では、乳輪、乳頭を含め、乳房全体が失われる。)
・インプラント再建する場合は、「皮下乳腺全摘術」(乳房の皮膚・乳輪・乳頭を残して、がんと乳房の中身を切除)を行うと、整容性が最も優れ、傷あとも目立たない。
がんが大きい場合や多発する場合。
乳房再建術 ・乳房切除術後、乳房を再建。乳房の形を維持するのに優れる。
・乳房再建には、自分の体の組織(腹部や背中の皮膚・脂肪・筋肉)を使う「自家再建」と、人工物を利用する「インプラント再建」がある。いずれも保険適用。
乳房の形を重視する場合。
<自家再建>
大掛かりな手術が必要となるため、患者さんの身体的負担は大きくなる。
自分の組織で乳房をつくりたい人
<インプラント再建>
・組織拡張器(エキスパンダー)を胸の筋肉の下に入れ、少しずつ膨らませ、乳房の形をつくる。最終的にシリコン製のインプラントに入れ替える。
・「ラウンド型(丸型)」と「アナトミカル型(しずく型)」がある。
・ラウンド型は、お椀型の乳房の人であれば自然に見えるが、やや垂れた乳房や大きな乳房の人では、不自然に見えることがある。
・アナトミカル型は、やや垂れた乳房や大きな乳房でも自然に見える。
腋下郭清
(えきかかくせい)
・手術時にリンパ節を切除する手術。センチネルリンパ節(がん細胞が最初に運ばれていくリンパ節)に転移がある場合に行う。
・画像検査などでリンパ節転移の有無がはっきりしない場合には、「センチルリンパ節生検」を行って確認する。
また、センチネルリンパ節生検の結果は、その後の治療選択のための重要な情報となる。
わきの下のリンパ節に転移がある場合。
引用元を基本に作成しました。見にくくて申し訳ありません。

手術後の補助療法

  • 再発を予防する目的で手術の前か後に薬物療法を行うことがある。
  • 使用する薬は、サブタイプ、がんの広がり、リンパ節転移の状況などから判断する。
  • 術前でも術後でも生存期間などの治療成績に差はない。

遠隔転移がないと診断され、手術によって乳房のがんを取り除くことができても、画像検査でわからないほど小さな転移が、すでに起きている可能性があります。それを放置すると再発につながるので、再発予防のために薬物による全身療法を行うことがあります。

薬物(抗がん剤やホルモン剤など)を使う治療を、薬物療法といいます。治療を行うタイミングによって、「術後薬物療法」と「術前薬物療法」に分かれます。

がん細胞が乳管内にとどまっている「非浸潤がん」の場合は、転移する可能性がないので、手術に薬物療法を加える必要はありません。

サブタイプがトリプルネガティブやHER2タイプで、がんが5ミリ以上の場合は、早期がんでも化学療法、分子標的治療薬を行います。術前に施行すると薬の効きや、手術後の化学療法の必要性が判断できます。

ここからは国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター

治療の選択

治療法は、がんの進行の程度に応じた標準治療を基本として、体の状態、年齢、本人の希望なども含めて検討し、担当医と患者がともに選んでいきます。

図7は乳がんに対する治療法を示したものです。担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。

図7 乳がんの治療の選択

日本乳癌学会編「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(1)治療編2013年版」(金原出版)、日本乳癌学会編「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2019年版」(金原出版)より作成

(1)0期

乳房部分切除術(乳房温存手術)または乳房全切除術を行います。がんの状態によってはセンチネルリンパ節生検が行われます。乳房部分切除術を行う場合は、手術後の放射線治療が必要になります。

(2)Ⅰ~ⅢA期

乳房部分切除術または乳房全切除術を行います。乳房部分切除術後には放射線治療を行います。また、乳房全切除術後にも必要となることがあります。がんが大きい場合は、術前薬物療法により手術の前に薬物療法でがんを小さくしてから手術を行うことがあります。リンパ節への転移がある場合には、リンパ節(かく)(せい)(リンパ節を切除する手術)が行われます。

さらに、手術で切除した組織を使ってがんの広がりや性質なども調べ、必要に応じて薬物療法を行います。

(3)ⅢB~Ⅳ期

主に薬物療法を行います。がんの状態によっては手術や放射線治療を追加する可能性があります。

妊娠や出産について

がんの治療が、妊娠や出産に影響することがあります。将来子どもをもつことを希望している場合には、妊よう性温存治療(妊娠するための力を保つ治療)が可能かどうかを、治療開始前に担当医に相談してみましょう。

手術(外科治療)

乳がんの治療は、遠隔転移していることが明らかな場合を除き、がんを手術によって切除することが中心です。主な手術には、「乳房部分切除術(乳房温存手術)」と「乳房全切除術」とがあります。

手術の種類

乳房部分切除術(乳房温存手術)

乳房部分切除術は、乳房の一部を切除する手術方法です。腫瘍から1〜2cm離れたところで切除します。がんを確実に切除し、患者さんが美容的に満足できる乳房を残すことを目的に行います。通常、手術後に放射線照射を行い、残された乳房の中での再発を防ぎます。
乳房部分切除術を受けられる条件については明確なものはなく、がんの大きさや位置、乳房の大きさ、本人の希望などにもよるので、手術を担当する医師とよく相談することが重要です。

しこりが大きい場合は、術前薬物療法によって腫瘍を縮小させてから手術を行うことがあります。

手術中には、切除した組織の断端(切り口)のがん細胞の有無を顕微鏡で調べて、確実にがんが切除できていることを確認します。がんが手術前の予想よりもはるかに広がっている場合は、手術中に乳房をすべて切除する乳房全切除術に変更するか、もしくは、再手術で乳房全切除術を行うこともあります。

切除した組織の断端を顕微鏡で調べて、確実にがんが切除できていることを確認し、術後に放射線治療を行うことで残された乳房内の再発等の局所再発の可能性は少なくなります 。また、がんをしっかりと切除していれば、乳房全切除術を行った場合と予後に差はありません。

乳房全切除術

乳房全切除術は、乳房をすべて切除する手術方法です。乳がんが広範囲に広がっている場合や、多発性(複数のしこりが離れた場所に存在する)の場合に行います。

腋窩リンパ節郭清

手術前の触診や画像診断、手術中のセンチネルリンパ節生検などで腋窩(わきの下)リンパ節にがんが転移していると診断された場合は、腋窩リンパ節郭清(リンパ節を切除する手術)を行います。切除する範囲やリンパ節の数は、転移の範囲によって決まります。

センチネルリンパ節生検

乳房内からがん細胞が最初にたどりつくリンパ節をセンチネルリンパ節といいます(図8)。触診や画像診断などで腋窩リンパ節への転移がないと判断された場合や、リンパ節転移の有無がはっきりわからなかった場合には、手術の途中でセンチネルリンパ節生検(センチネルリンパ節の一部を採取して調べること)を行います。

センチネルリンパ節生検の結果で、センチネルリンパ節に転移がないか、あるいは転移があってもわずかであるとわかった場合は、リンパ節郭清をしなくてよくなります。リンパ節郭清をしない手術は郭清をする手術より体の負担が少なくなるため、この検査は重要です。

図8 センチネルリンパ節

手術後の合併症

乳がんの手術後の合併症として、腕や肩を動かしにくい、リンパ浮腫(腕や手にリンパ液がたまってむくんだ状態)などの症状があらわれることがあります。

(1)腕や肩を動かしにくい

治療した側の腕があがりにくい、腕を回しにくい、腕がだるい、痛む、しびれる、わきの皮膚が突っ張るといった症状がみられることがあります。リンパ節や脂肪組織、皮膚、筋肉など、切除した範囲が大きいとこれらの症状が起こりやすくなります。担当医に相談の上、腕や肩の運動を段階的に取り入れていくと良いでしょう。

(2)リンパ浮腫が起きる

リンパ節郭清や、リンパ節に放射線治療を行った後に、腕や手がむくむことがあります。リンパ浮腫はいったん起きると治りづらいこともあるため、予防が大切です。医師の指導によって、日常生活の工夫を行いましょう。

リンパ浮腫について

リンパ浮腫とは、がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管内に回収されなかった、リンパ液がたまってむくんだ状態のことをいいます。この症状は発症すると治りづらく、進行しやすいため、むくんだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、生活にも影響することがあります。そのため、リンパ浮腫は予防することや、早く見つけて治療を受けることが大切です。

原因

乳がんや子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどでのリンパ節の切除や、放射線治療、一部の薬物療法などによって、リンパ液の流れが悪くなることで起こります。

リンパ浮腫になったときには

スキンケアと用手的(ようしゅてき)リンパドレナージ(手で行う医療的なマッサージ)、弾性包帯や弾性着衣による圧迫療法、弾性着衣などで圧迫した状態での運動を組み合わせた治療を受けます。

ご本人や周りの人ができる工夫

  • リンパ浮腫を早く見つける
  • 適度に体を動かして、リンパ液の流れを促す
  • 保湿などのスキンケアを行い、感染を予防する
  • 肥満を予防する
  • 体に負担を掛けない  

乳房の再建について

乳房の再建とは、乳房切除術後に、自家組織(自分のおなかや背中などから採取した組織)やシリコンなどの人工物を用いて、新たに乳房をつくることです。再建の時期については、乳がんの手術と同時に行う一次再建と、数カ月から数年後に行う二次再建とがあります。

ごくまれですが、自家組織による再建では移植した組織の壊死、人工物による再建では人工物の感染や乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)などの合併症が発症することがあります。再建を受けるかどうかについては、担当医とよく話し合い、理解した上で決めましょう。

関連情報

静岡県立静岡がんセンター 乳房再建術後の経過とケア  

 

手術の傷あとが怖い、見るのがつらいときには

手術後の傷あとにショックやつらい思いを抱く人は少なくありません。傷の色や形は、手術後少しずつ、周りの皮膚になじんできます。治療後間もない時期には、傷の状態も含めて医師などに診てもらいましょう。看護師や担当医に相談することで、あなたの気持ちや治療後の状態に応じた助言を受けることができるでしょう。

ここからはがんの先進医療

術前薬物療法

薬物療法を手術前に行うのが、術前薬物療法です。再発予防やがんの縮小のために行うもので、期間は6ヵ月間です。手術時期が6ヵ月ほど遅れますが、薬物療法をしているので、がんは進行しません。

使用される薬剤は、基本的に術後薬物療法と同じです。ただし、閉経前の患者さんに対する術前ホルモン療法は、ガイドラインでは推奨されていません。

薬物療法を術後に行っても、術前に行っても、治療後の生存期間などには差がありません。ただ、術前治療には次のような利点があり、そのために術前治療を受ける患者さんが増えています。

術前薬物療法の利点

・がんが縮小することで、手術の切除範囲が少なくなる。

それにより、乳房温存術が可能になったり、温存した場合の乳房の変形が少なくなったりする。

・薬剤が効くかどうかを、術前に判定できる。

(術後薬物療法は、しこりをつくっているがんがなくなった状態で行うため、薬が効いているかどうかを判定できないので。)

術後薬物療法

使用する薬剤は、サブタイプ(表1)や再発危険因子(がんの広がり、リンパ節転移の有無と個数など)から、総合的に判断します(表2)。

表1 サブタイプ分類

HER2 増殖能 ホルモン受容体 ホルモン受容体
陽性 陰性
陰性 低い ①ルミナールA ④トリプルネガティブ
陰性 高い ②ルミナールB(HER2陰性) ④トリプルネガティブ
陽性 問わず ③ルミナールB(HER2陽性 ⑤HER2タイプ

表2 サブタイプ別の推奨治療法

サブタイプ推奨治療法治療期間の目安
①ルミナールAホルモン療法
*閉経前の方は「抗エストロゲン薬」(注1)中心。「LH-RHアゴニスト(注2)」を併用する場合もある。
*閉経後の方は「アロマターゼ阻害薬(注3)」が第1選択。再発危険因子が多い場合には、抗がん剤を加えることもある。
5~7年位
②ルミナールB
(HER2陰性)
ホルモン療法
(再発危険因子などを考慮する場合、抗がん剤・抗HER2療法(注4)を追加)
5~7年位
③ルミナールB
(HER2陽性)
         〃    〃
④トリプル
ネガティブ
抗がん剤FEC療法(3週毎 計4回)とタキサン系抗がん剤(3週毎 計4回)のいずれかを先に行い、合計6ヵ月位
⑤HER2タイプ抗HER2療法に、抗がん剤を併用抗HER2療法:3週毎 計18回(1年間)
抗がん剤:3週毎 計4~8回

注1) 抗エストロゲン薬

エストロゲン受容体をもった乳がん細胞は、エストロゲンと結合することで増殖が高まる。
抗エストロゲン薬は、この受容体と結合し、エストロゲンが結合するのを阻止する働きがある。

注2) LH-RHアゴニスト

卵巣を刺激するホルモンの分泌を抑えることで、卵巣でエストロゲンが作られないようにする。

注3) アロマターゼ阻害薬

副腎から分泌されたアンドロゲンは、アロマターゼという酵素の働きでエストロゲンになる。閉経で卵巣からのエストロゲン分泌がなくなった後も、この経路でわずかなエストロゲンが作られている。アロマターゼ阻害薬は、この酵素の働きを阻害することで、エストロゲンができるのを防ぐ。

注4) 抗HER2薬

分子標的薬。細胞表面にあるHER2の働きを抑え込むことで、がん細胞が増殖するのを抑える。

遠隔転移がある乳がんの治療

  • がんの縮小ではなく、悪化させないことを治療の目標とする。
  • できるだけ長く治療を続けられるように、QOL(生活の質)をよい状態に保つことを目指して、薬剤を選ぶ。

治すことではなく、悪化させないことを目指すために、基本的に薬物療法を行います。サブタイプや現在の病状などから、使用する薬剤を選びます。

サブタイプ薬物療法の内容
ホルモン受容体陽性
(ルミナールA/B)
・ホルモン療法が基本。使っている薬剤が効かなくなったら、別のホルモン治療薬に変え、ホルモン療法を続ける。ホルモン療法は副作用が軽いため、治療を行いながら普通の日常生活を送ることができる。
・ホルモン療法を使い切った場合や、病状が悪化して生命の危険があるような場合には、抗がん剤治療に移る。
HER2タイプハーセプチンと化学療法が基本。それで効かなくなったら、次に、ペルツズマブ(パージェタ)、ハーセプチン、ドセタキセル。その次に効かなくなったら、化学療法を変えるか、カドサイラに行く。
トリプルネガティブ抗がん剤による治療が基本。なるべくQOLを低下させないことを考える必要がある。ある抗がん剤を使用していて、効果がなくなれば、抗がん剤を変えて治療を続ける。

遠隔転移がある場合は、強い薬を使っても、がんは小さくなりにくかったり、つらい副作用で薬をやめたら元に戻ったりします。できるだけQOL(生活の質)をよい状態に保ちながら長く生きられるように、副作用の軽い薬剤から使用するようにします。

どの薬剤を使用するにしても、できるだけ長く治療を継続できるようにするのが、大切です。

先程の説明でも書きましたが、乳がんは治療法も多く、新薬の開発も非常に速くて次々出ています。今完治できなくても、効く薬がすぐに出るかもしれないので、生存期間を引き延ばす努力には、大きな意味があります。新しい治療法で適切な治療ができれば、生存期間が数年~数十年単位で延びる可能性もあります。遠隔転移があってもあきらめないで、医師と充分なコミュニケーションを取りながら、がんに立ち向かってください。    がんの先進医療より引用

私の乳がん

がんの先進医療から抜粋し私の乳がんを記入しました。

チェックリスト
部位 左乳頭から乳房下。
見た目(皮膚変化・発赤・潰瘍・えくぼ症状の有無 ) 乳頭の変形。
乳房下のへこみ。上に持ち上げるようにすると引きつれているような感じ。
乳頭までの距離
組織型(非浸潤がん/浸潤がん:通常型・特殊型) 浸潤がん
大きさ(cm)(全体/浸潤径)  4㎝弱。私的には 7、8㎝あると思ってた。
臓器転移の有無  肝臓。肺。骨。
リンパ節転移の有無
(センチネルリンパ節)(0、1~3、4~9、10以上)
 有。
拡がり(乳腺-脂肪-皮膚、筋膜-胸壁) 大きく広がっている。
リンパ管侵襲(ly0、ly+、ly++、ly+++)
(切除したがん組織の中に含まれるリンパ管の中に、がん細胞が入り込んでいること)
脈管侵襲(V0、V+、V++、V+++)
(がん周囲の血管やリンパ管の中にがん細胞がみられること)
詳しく聞いていないが多分みられるでしょうね。
ホルモン受容体
ER(エストロゲン受容体)(陽性、陰性)
PGR(プロゲステロン受容体)(陽性、陰性)
HER2
HER2(0、1+、2+、3+)
(がん細胞表面の遺伝子で、これが発現しているかいないかで、タイプ分けされる)
 3 +
核異型度(グレード1、2、3)
(グレード1、2、3)
顔つき悪いとしか聞いてない。
行なった検査とその結果
(マンモグラフィー、エコー、細胞診、針生検、CT、MRI、血液検査、骨粗鬆症(DEXA)など)
細胞診、針生検、CT、MRI、血液検査、骨シンチ、 PET検査
行なった治療
(手術、化学療法、放射線療法、ホルモン療法など)
抗がん剤、分子標的薬。抗がん剤 (ドセタキセル)は6回で断念し分子標的薬は現在18回。( ペルツズマブ と ハーセプチン )
ゾレドロン酸やデノスマブ(商品名 ランマーク)
HER2(注1)増殖能(注2)ホルモン受容体(注1)
(エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体)
ホルモン受容体(注1)
(エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体)
陽性陰性
陰性低いルミナールAトリプルネガティブ
陰性高いルミナールB(HER2陰性)トリプルネガティブ
陽性問わずルミナールB(HER2陽性)HER2タイプ

HER2 陽性  

ホルモン受容体 陰性 = HER2タイプ 

進行乳がんと診断される。

抗がん剤 (ドセタキセル)+分子標的薬 ( ペルツズマブ と ハーセプチン )を6回受け、抗がん剤 (ドセタキセル)のみは6回で断念しました。分子標的薬 ( ペルツズマブ と ハーセプチン ) は現在18回。抗がん剤はやはりつらいですね。

私は、告知されたときショックすぎて、目を背けていました。乳がんのことを検索しても読むことすらできませんでした。(もう諦め半分だったのかな)

知ってからも、詳しくは聞けてないです。「今頃…」と思ってしまいますが、これからの人たちのことを考えるとなるべく早期発見に至ることを願い発信していきます。

治療を始めるには、これまでの生活を変化させる必要があることでしょう。
家のこと、仕事のことなど、悩みはつきません。気持ちが落ち込んでしまうのは無理もないです。
大切なのは「信頼できる情報を集めること」です。

                                            

https://ganjoho.jp/   国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター                                              

gan-senshiniryo.jp がんの先進医療|蕗書房

より引用しています。

このブログを読むときっと。。。

健康に気を配るでしょう

身体をいたわるでしょう

勇気が湧くでしょう

笑えるでしょう

考えさせられるでしょう

無償の愛を知るでしょう

このブログでわかることは

なにより “健康が1番” ❕ だと

わかっているのですが日常の日々に覆われて気にかけていても「後で」が先に立ちます。一歩ぐらい休んで自分の身体と向き合いましょう。

皆様の幸せを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました